KAZE通信

風土計画一級建築士事務所の事務所日記
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新緑の飛騨高山と白川郷①
 
新緑の飛騨高山と白川郷へ行ってきました。
小松空港からレンタカーで飛騨高山へ向かう途中ちょっと寄り道して、
日本三大庭園のひとつ兼六園を目指します。
すぐに兼六園へ行きたいところですが、
兼六園に隣接して重要文化財の成巽閣(せいそんかく)があるので
まずは成巽閣の正門と玄関を見学しました。
(写真:左上・中 辰巳長屋と正門・左下 成巽閣玄関)
成巽閣は文久3年(1863年)、奥方のために建てられた建物です。当初、巽御殿と呼ばれていましたが、金沢城から見て巽の方角(東南)にある事、京都の鷹司家が辰巳殿と呼ばれていた事にちなんで、こうした名前がつけられました。風格ある大名の書院造りと雅趣に富む数奇屋風書院造りの二つの様式を持つことが特色です。
門の脇にある辰巳長屋(たつみながや)は1822(文政5)年12代斉広(なりなが)が造営した竹沢御殿の長屋で1863(文久3)年に現在地に移築されました。県指定有形文化財です。
現在の辰巳長屋は当初77間の長さがあった長屋のうち17軒分が巽神殿造営の際に移築され門脇の長屋として使用されてきました。建物は入母屋造2階建て桟瓦葺、切石積みを基礎としており、南面と西面の外壁は塗龍壁(ぬりごめかべ)で、腰部分は海鼠壁(なまこかべ)としています。
(写真は左上の左壁部分)
さて、目指す兼六園です。
もともと兼六園は金城の外郭として城に属した庭でしたが
様々な変遷があったのち13代藩主斉泰が今に見る雄大な回遊式庭園の基礎をつくりあげました。
ここからの眺めはとてもよく、高台に城を建てる城主の気持ちがよくわかりました。
(写真:右上 ことじ灯籠・右下 根上松(ねあがりのまつ)


ここで一日目の午前中は終了です。
金沢の町は美しくて心に沁みました。
またあらためて 訪れたい町です。    (kusu)



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おもてなしトイレ
torei4.jpg 先日、衛生器具メーカーが主催するセミナーに参加してきました。今回のテーマは「おもてなしトイレ」。

 トイレは、誰もが毎日使い、少なくとも1日5回前後、一生で15~20万回も利用します。外出先で使用することも多いかと思います。ここ数年で、交通施設や商業施設のトイレは、洋式化し、きれいで、おしゃれに大きく進化して、快適な空間が増えていますよね。パウダールームを備えるなど付加価値が付いた女性トイレを上階に設けると、その商業施設の売上がアップすると聞いたことがあります。セミナーの中でもお話にありましたが、トイレを整備することはリピート率にもつながるそうです。

 訪日外国人は旅行者だけで年間1100万人を超えている日本。2020年の東京オリンピック開催も控えている日本では、トイレを整備していく必要があると、各地で「おもてなしトイレ」を整備する動きが始まっているとのこと。
<外国人の方がトイレに対して求める声>
・和式トイレの使い方がわからず困った(タイ、韓国は、しゃがむ向きが違う)
・イスラム教のトイレ習慣は水洗いなので、洗浄付便座が不可欠
・和式トイレの床は不衛生な印象
・さまざまな操作ボタンの役割がわからない(流水のつもりが呼出しを押した)
・洗面は自動水栓が清潔でよい

 おもてなしトイレには、宗教的・文化的な配慮をすると、洋式化・洗浄付便座・操作性の見直しと共通ルールの設定が求められているとのことでした。全国各地で、清潔で、多くの人に使いやすいトイレにする補助事業など、官民一体で積極的に整備が進められているそうです。車いす利用者だけでなく、高齢者、乳幼児連れ、オストメイトの方にも配慮したトイレの整備も求められ、進められています。日本は「全洋式化」を迎えようとしていて、和式便器が姿を消すのではとのお話もありました。
 
 外国人の評価が高い日本の洗浄付便座。みなさまに質問ですが、外出先で洗浄付便座を使いますか?。メーカーの調査では、女性は4割しか使わないという結果だったとか。私は4割も使っていることに驚いたのですが、衛生面で抵抗を感じているというのが大きな理由ということで、洗浄部分をより清潔に保てる機能をCMでもアピールしているとのことでした。

torei4.jpg余談ですが・・・、
写真は当事務所のトイレに貼ってあるシールです。和式から洋式便器に移行していた頃のものと思われる、腰掛便器の使い方を説明していた棒人間。あの頃のトイレには、みんな貼ってあった気がします。(Tsuki)

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ARCHICADと格闘中
        
昨年から勉強中のARCHICAD。
とても優秀なソフトで平面を入力するとあという間に3次元化してくれるのですが、
なかなか、思うようにできません。
  なんとか構成は理解できてきましたが、
そうするといろいろ細かい処理が気になりだして・・・。
もう少しレベルアップして伝えたい事がパースに表わせたらと思っています。
  

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公共建築を木造で建てる
IMG_6644-vert.jpg  昨日は、「木材利用推進セミナー」に行ってきました。
  戦後復興期に公共建築物の不燃化(非木造化)を国は推進してきましたが、国内の木材の自給率をあげ、将来にわたる山の健全化をめざし、昨今は公共建築で木材の利用を促進する動きに変わっています。木造で大きな建物というと、お寺、東大寺大仏殿。九州だと、熊本の小国ドームとか。実際、ビルやマンション、工場、住宅を含めた建築物全体の36%が木造。公共建築物で木造となると、7.5%と少ないそうです。数字で意識したことはありませんでしたが、たしかに駅や美術館、図書館などで木造はあまり見かけないですね。
  そのようなお話もありましたが、興味深く思ったのは、世界の木造建築物です。完成後の写真だけでなく、建て方中のも交え紹介してくださり、おもしろかったです。写真は、スペインの「メトロポール」というJ. Mayer. H.設計の4階建てのショッピングモール。規模と、うねるようなこの曲線、木造とは思えません。近年、日本でも技術は進化し、曲線のプレカットも可能になっているそうです。木造といっても、ひとくくりにできない時代がくるかもしれないですね。
  住宅と比べ、不特定多数が使用する故に公共建築物や民間の社会福祉施設等は法規制が多くなりますので、またこういう場に参加し理解していきたいと思います。国産の木材が使いやすくなったり、木造の技術が見直される、継承されることにつながることを期待しつつ。
(写真引用:J. Mayer. H.事務所HP)

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プロフィール
HN:
風土計画
年齢:
33
性別:
非公開
誕生日:
1990/10/01
自己紹介:
(株)風土計画 一級建築士事務所
福岡市中央区今川二丁目9-4
TEL 092-737-3633
カウンター
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