KAZE通信

風土計画一級建築士事務所の事務所日記
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現場の記録ー「工事内容の見直し」
  この建物のお座敷、玄関、縁側は、聚楽壁でした。経年により、少々の亀裂や剥がれも生じていましたが、今回の改修ではこのまま活かしています。ただ、玄関正面の壁は、剥がれが目立つため、壁面を増やし、装飾壁を設ける計画でした。予算とのかね合いで、工事内容に優先順位をつけ、その装飾壁は見送ることになりました。聚楽が剝げているままでは、せっかくの玄関空間がわびしい、聚楽を塗りなおすには費用もかかるし、まわりと同じ色に揃えるのは難しい。ということで、この玄関正面の壁と、改修によりあらたにできた壁には、同じような聚楽壁風も求めず、アクセントクロスで仕上げました。
 今回の現場に限らず、物価高騰で工事でいるものも高くなり、手配も苦戦、コロナ禍になり、これまで以上に予算、工事内容の見直しが多くなっています。見直した内容でも、お客様に喜んでいただけることは嬉しく思います。(Tsuki)

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現場の記録ー「工事完了 床の仕上げ」
  お座敷を囲む縁側は、元は板張りでしたが、赤いカーペットで仕上げました。茶席やひな壇など、日本の伝統的な和の空間に使用されている緋色(赤)の毛氈(もうせん)。この効果も絶大で、敷くだけで和の風情に満ち、特別な雰囲気、非日常感を空間に添えます。緋色には、魔除け・生命力の意味があるとされ、祭礼や催しで用いられてきたそうです。また、色彩心理学では、赤い色は時間を早く感じさせて満足感を与えたり、食欲を増進させたりするとのこと。この建物は、就労継続支援A型事業所で運営するシニア向けレストラン(サロン)なので、その効果があると嬉しいですね。
 リラクゼーションスペースは、お座敷と雰囲気をごろっと変え、和室から洋室にリフォームしていた既存のインテリアを活かし、ホワイト基調に仕上げました。縁側部分は、ビニル床タイルの菱貼り。このソファに腰をかけ、庭を眺めるのがとても心地がよく、知らず知らずのうちに幾度も座ってしまいました。お客様たちにも、そのように気に入っていただけることを願っています。(Tsuki)

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現場の記録ー「工事完了 建具のちから」
  2ヵ月におよぶ改修工事が終わりました。何回かに分けて記録をアップしたいと思います。
 このメインとなるお座敷部分は、木部の着色と既存の建具に装飾を加えただけですが、この効果は絶大でした。もともと付書院もある天井の高い本格的な構成の二間続きのお座敷で、丁寧に造られていることもあり、窓越しにつづくお庭と相まって、住宅のお座敷から、ちょっといい感じのお店、レトロモダンな雰囲気もつ空間に仕上がったように思います。(Tsuki)

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福祉事業所の改装・移転
  
「用途変更」を伴う福祉事業所の改装・移転事業。
114条区画の間仕切りも立ち、ようやく部屋のスケールが見え始めました。既存建物の改修の場合「開けて見なければわからない」ことが多々あります。天井内のよく把握できていなかった部分、意外に床に不陸や傾斜があったなど、現場ではその都度設計変更あり、対応検討あり。だから新築とは異なり手間も時間もかかりがちです。頑張れ現場!(tsubo)

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プロフィール
HN:
風土計画
年齢:
33
性別:
非公開
誕生日:
1990/10/01
自己紹介:
(株)風土計画 一級建築士事務所
福岡市中央区今川二丁目9-4
TEL 092-737-3633
カウンター
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Material by Quartz