KAZE通信

風土計画一級建築士事務所の事務所日記
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H作業所実行委員会に参加
  就労継続支援B型作業所の施設長さんより、お声かけをいただき、作業所に行ってきました。これまで就労支援のひとつの作業として、カップケーキ、塩こうじ、梅干し等の食品製造をしていましたが、2021年の改正食品衛生法の施行で経過措置期間を終えた昨年5月末から、求められる設備基準が上がり、これまでの設備で加工・製造を行なっていないとのこと。仲間から、条件をクリアする食品工房をつくってほしい!と「所長交渉」(施設長に要望する制度だそうです)の直談判があったそうで、施設長さんでは建設の可否等が専門的なことは分からないからと、私たちが呼ばれました。
 呼ばれたのは、「H作業所レベルアップ実行委員会ーキッチンとした食品工房」という、仲間の代表5人が集まる第3回実行委員会でした。ただ製造できるようになるだけでなく、レベルアップを目指していて、サブ題まで、しっかり考えられた実行委員会名だけでも、仲間たちの熱い想いを感じます。
 食品製造ができなくなった理由、食品製造ができなくなって困っていること、作りたい!仕事をしたい!想いを、直前まで何度も練習し、フリップも準備し、一所懸命伝えくれました。最後に「協力お願いします」と。
 施設長さんより、「仲間の気持ちはわかったけど、いくらくらいかかりそうなのか聞いてみよう」ということで、今建築物価もあがっていて、けっこうかかる旨を伝え、その額に仲間も職員も「かなりの金額・・・」と一度は意気消沈。でも食品工房が欲しい!食品をつくりたい!と再度熱い想いを発し、仲間のひとりが「所長にはすみませんけど、お願いします(ペコリ)」と。止めの適格な一言(練習にもないアドリブ発言)に、みんなで大笑い。
 どこなら建てられそうかも、みんなで考えました。最後に、食品工房には何が必要なのか、ひとつずつ挙げてもらいました。障害をもつ人にとって、思い出し、伝えたいことを発することは、とてもエネルギーがいると、職員の方が教えてくださいました。実行委員会が終わる頃には皆さまお疲れ気味だった理由が分かりました。
 これまで計画の途中経過を仲間に発表する機会は、いくつかの建物でありました。(このプロジェクトについては職員の方たちとは事前に検討はしていますが)「建物がほしい!」という思いを仲間から直接聞きスタートすることはなかったので、私としても、とても貴重な経験で高揚した気持ちを伝えたくなり、長文での報告となりました。
仲間の想いに応えられるよう、計画を一緒に具体化していきます。(Tsuki)

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プロフィール
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風土計画
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34
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非公開
誕生日:
1990/10/01
自己紹介:
(株)風土計画 一級建築士事務所
福岡市中央区今川二丁目9-4
TEL 092-737-3633
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