KAZE通信

風土計画一級建築士事務所の事務所日記
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「高齢者グループホームの記録」-竣工!


高齢者グループホームが完成しました。いよいよ11月から開所となります。
名前も新しく「ささえ手ホーム綾」となりました。
「地域に根ざした愛されるグループホームになってほしい」、また「いろいろな人生を送ってきた人たちが縁あって一緒に生活し、これからの人生を綾なして日々心豊かに過ごしてほしい」という願いが込められた名前です。
 
建物は東西に長いかたちですが、朝から夕方まであちこちから太陽の光が入る明るい室内となりました。
どうしたら「家」らしくできるだろう?そもそも家らしさって何だろう?と考えながら設計を進めてきました。
間取りとしては、ゆるやかにつながる居間・食堂・台所を中心に、居室がその周りを囲むように配置しました。みんなの気配やごはんの匂いを感じながら、ひとりの時間⇔みんなで過ごす時間を心も体も行ったり来たり・・・そうして、他人と暮らしながらもひとりひとりがそのひとらしく安心して暮らせる家になればと思います。
さて設計ではワークショップ形式も取り入れ、あーだこーだと意見交換してきましたが、そんな内容が使い易さにつながっているでしょうか…設計者としてちょっぴり気を引き締める内容もちらほらです。(^ー^;)
また1階には土間と和室を設えました。ゆくゆくは子どもからお年寄りまで地域の方が集まったりして。予想を超えてこれからどう使われていくかも、楽しみですね☆
 
何もなかった空き地から始まり、半年をかけて、施工者、職人、専門業者、たくさんのひとの「思い」と「手」によってつくられてきたグループホーム。関わってくださった皆さん、本当にありがとうございます。
因みに入口の脇に植えているクロガネモチの木は、もともと敷地に生えていたものを移植しました。これからもこのグループホームの育ちを共に見守ってくれますように~建物は、できたときが始まりでもありますね。
またちょこちょこ寄せていただきたいと思います。(sawa)

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現場の記録-「内装」
 昨日も、MH邸の現場は、職人さんがいっぱいでした。
 和室の壁を塗る左官屋さん、電気の配線確認をする電気屋さん、吹抜け部分や天井の高い場所に足場を組み作業をするクロス屋さん、来週の組立て工事を前に現場確認をするキッチン屋さん、造作家具の寸法とりと打ち合わせをする家具屋さん。IMG_2873.JPG
9ae3a4c4.JPGIMG_2889.JPGIMG_2877.JPG
 
   
 電気屋さんからは、「早く照明器具を確定させないと、納品が間に合わないよ」と言われ、尻に火が付いた私、今日は事務所で照明器具の分厚いカタログを数冊見比べ、提案資料の準備をします。                                                (Tsuki)

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風酒場-これまでの私これからの私
 久IMG_2867.JPGしぶりに、風酒場(かぜばー)を開店しました。
 この日の午後、設計した福岡市東区のグル-プホームの開所式が行われ、門出を見届けた当事務所は、この夜祝杯をあげました。
 今回のお題は、「これまでの私 これからの私」。参加者は、設計の仕事をしている人が多かったのですが、所長と一緒にNPOで活動している方、スタッフのジョギング仲間もいて、話題も豊富でした。これまでの私では、「かなり堅実に生きてきて・・・あるきっかけで」、「教科書って面白いと思うようになったのが円周率で、今でも(黒板に数字を書きながら)憶えているんですよね」等など、少しバックグラウンドが垣間見るこができ、きっかけって不思議で、面白い!と思った一夜でした。IMG_2869.JPG
 また、以前の風酒場で、宅老所よりあいでの看取りの話を聞いて、父親の最期について決心がついて、結果的には看取りはできなかったけれども、よかったという話もあり。間をあけずに、また風酒場を開店したくなりました。                            (Tsuki)

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今、コレクティブハウスが熱い
 先日、3人で(NPO)FUKUOKAデザインリーグ主催のイベントに参加してきました。
東京で今月行われた「コレクティブハウジング全国大会」の報告会。
 http://www.chc.or.jp/conference/index.html

 (NPO)コレクティブハウジング社(以下CHC)の活動は、メディアで取り上げられることもあるので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、コレクティブハウスを実現させるため、居住者希望の方へのワークショップ等を企画、事業主とのコーディネート、居住者へのサポート等を行っていて、コレクティブハウス普及に大きな役割を担った、担っている団体です。
 全国大会でP1090590.JPGは、CHCが実際に計画運営に携わっているコレクティブハウスを見学し、、居住者、運営側(事務局)、事業主の声をきき、CHCが実践してきた10年の紹介。また違った形で開かれたコミュニティを実践している方の話をきく機会があったようでした。
(写真:かんかん森 コモンダイニング)
報告のなかで、印象的だったことをいくつか・・・
 ・世界で2%の人がコレクティブハウスに関心がある
 ・あまり住戸数が多いのもよくない(最小限の社会性)
 ・住民同士がフラットな関係であることが大切
 ・コレクティブハウスには付加価値があり、駅から遠くてもOK。
  不人気物件でも需要ある建物に変わる可能性あり
 ・コレクティブハウス内でコミュニティがあるので、地域(自治会)との連携がとれ、分譲の人、
  地域の人も歓迎

 この報告を踏まえて、福岡でコレクティブハウス実現について意見交換も。最初からCHCのような充実したコーディネートは敷居が高くなってしまい、なかなか実現ができないけど、少し肩の力を抜いたものでも実現できたらいいね、したいねという締めくくりとなりました。
 現在、大分で検討がはじまっているコレクティブハウスの紹介もありました。
 http://www.oita-press.co.jp/localNews/2011_131908592241.html

<ことば>コレクティブハウス
各住戸のスペースとは別に、コモンスペースと呼ばれる、キッチンやリビング等共有の空間があり、建物の管理などを居住者同士で行い、シェアハウスより、より積極的に、居住者同士、ときには地域と関わり合い支え合う集住スタイルの一つ。
(Tsuki)

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プロフィール
HN:
風土計画
年齢:
34
性別:
非公開
誕生日:
1990/10/01
自己紹介:
(株)風土計画 一級建築士事務所
福岡市中央区今川二丁目9-4
TEL 092-737-3633
カウンター
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