KAZE通信
風土計画一級建築士事務所の事務所日記
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この映画は、「最後の宮大工」と称される西岡常一氏の薬師寺伽藍再建を追ったドキュメンタリー映画です。「そんなことしたら、ひのきが泣きますよ」など、印象に残る、重みのある言葉がたくさん出てきます。どんなときも仕事にまっすぐ向き合う姿勢をひしひし感じます。大工の技術、仕事に見惚れます。おすすめしたい映画です。
福岡では、中州大洋で上映されています。当初の予定より、上映期間が延長されていますので、ぜひご覧ください。 (Tsuki)
【映画公式HP】 http://www.oninikike.com/
【中州大洋】 福岡市中央区中洲4-6-18
4月14日(土)~5月11日(金) 上映時間はご確認ください
http://www.nakasu-taiyo.co.jp/index.html
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ザビエル旧聖堂再生プロジェクト
Category 学び
鹿児島市の旧ザビエル聖堂が、福岡県宗像市に移築復元されていることをご存知ですか。
1949年に建てられた木造の教会で、間口13m、奥行き32m、高さ21m。建て替えのため解体することが決まり、「この建物は残さなくてはいけない」とNPO文化財保存工学研究室が立ち上げられました。2003年からスタートした工事は、その作業の大半をボランティアが担い、来春の完成を目指して進められています。
4月14日(日)「完成を1年後に控えた見学会と報告会」が開催されるということで、二人で参加してきました。昨秋に現場を訪れたときは、内部は漆喰塗のための下地が組まれた状態(写真:上段左)でしたが、中塗りを終えた状況(写真:中段右)で、印象が変わっていました。見学のあと、柱頭に付く飾りや水平材に付く飾りの製作実演を見学。左官職人で、この技術を継承している人が少ないこと、時間、費用がかかることから、 ボランティアメンバーが左官職人や文化財修復の専門家から手法、意見を得ながら、木枠やシリコン型に石膏を流し込み製作する方法を見出したとのことでした。これらの3000近くの飾りが、今後取りけられるとのことで、ますます完成の姿が楽しみになりました。
復元にあたっては、強度を増すためには多少の見てくれは悪くても柱などの構造材を追加したり、耐久性や維持への配慮をしていると建物修復家の土田理事長より説明がありました。復元することに意味があるのではなく、後世にこの建物を残す(つなぐ)ことを意識されていることを強く感じました。
1年後の完成までに、また見学にうかがいたいと思っています。木造の教会の建築過程を見る機会は、この先あるかないか。とても貴重な経験で、今回も終始興奮状態でした。 (Tsuki)
NPO文化財保存工学研究室BLOG http://ameblo.jp/iglesia-de-xavier/
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「宅老所よりあいの記録」-5月の催しに向けて
Category Projectよりあいの森
5月に予定していたバザーは、従来の規模では行なうと、近所の方に迷惑をかけ関係を崩しかねないので、トーンを落とし、お金を集めるより、仲間を集めるものにしようと、「1日カフェ」を企画することにしました。会合終了後、さっそくカフェ部隊は集結し、遅くまでミーティング。
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現場の記録-「祝落成式」
Category Kデイサービスセンター
祭事は、居間に隣接した相談室の建具を外し、祭壇を設置し執り行いました。相談室は、単一の用途だけでなく、今回のように、居間の舞台的な使い方もイメージしています。これから、どのように使われるか楽しみです。恵愛会の理事長様のお話にありましたが、本日に合わせて花開いたサクラの花のように、利用者の方、地域の方との間に花が咲き、地域に根付いた拠点となりますように。利用者、スタッフさんの笑い声がこだましますように。
恵愛会の担当者のみなさん、現場監督IZさんをはじめ職人のみなさん、誰の声、技術が欠けてもこの建物はできませんでした。本当にありがとうございました。 (Tsuki)