KAZE通信
風土計画一級建築士事務所の事務所日記
-
来春にむけて② 特養よりあいの森
Category Projectよりあいの森
よりあいの森では、来春開所にむけて、特別養護老人ホーム「よりあいの森」新築工事がスタートしました。
これまで、特別養護老人ホームは、原則耐火建築物としなければならないとされてきましたが、一定の要件を満たすことで、特区(福岡市)では準耐火建築物可能とすることができるようになりました。今回、綿密な防災避難計画の結果、消防局長意見書が交付となりました(福岡市第1号)。木造2階建の特養がいよいよ建設となります。
土曜限定OPENの地域くつろぎスペース「森のカフェ」。これを行なう民家と特養をつなぐ「中庭デッキ」。そして特養のなかにできる「地域交流スペース」。特養のユニットは閉鎖的になりやすいという短所をこれらで解消したいと職員さんらと考え、計画しています。 Tsuki
-
来春にむけて① 城浜保育園新築工事
Category 城浜保育園新築工事
風土計画では、来春の完成を予定している建物が4つあります。きょうは、そのひとつ、城浜保育園新築工事のようすをお伝えします。
城浜保育園は、同敷地での建替えをします。保育園は近くの小学校に建てた仮設園舎に7月から移動し、前園舎を解体、今夏より新築工事がスタートしています。現在は、基礎が出来上がり、土間部分の工事が進められています。今月末には、鉄骨が立ち上がる予定です。
工事に並行して、園児が使用するトイレのレイアウトや、家具配置、動線を確認しながら、照明やコンセントの位置等を保育士の先生方と確認する作業を重ねているところです。工事も始まり、新園舎への実感が芽生え、保育園の先生方で模型や図面を何度も見て、いろいろシュミレーションをしてくださっているようで、具体的な希望が出てきています。 (画像:完成イメージパース) Tsuki
城浜保育園は、同敷地での建替えをします。保育園は近くの小学校に建てた仮設園舎に7月から移動し、前園舎を解体、今夏より新築工事がスタートしています。現在は、基礎が出来上がり、土間部分の工事が進められています。今月末には、鉄骨が立ち上がる予定です。
工事に並行して、園児が使用するトイレのレイアウトや、家具配置、動線を確認しながら、照明やコンセントの位置等を保育士の先生方と確認する作業を重ねているところです。工事も始まり、新園舎への実感が芽生え、保育園の先生方で模型や図面を何度も見て、いろいろシュミレーションをしてくださっているようで、具体的な希望が出てきています。 (画像:完成イメージパース) Tsuki
今夏よりS保育園の建替え工事が始まります。現園よりも使いやすくなるように計画を進めています。
そのなかで、あえて今回アナログになることがあります。「男子小便器」の流水方法です。現園では、ほとんどの小便器が自動洗浄装置が付いています。が、卒園した園児が通う小学校の先生から「自動洗浄装置に慣れている子どもは、(自動洗浄装置の付いていない小学校の小便器で)水を流すことを忘れることがある」というお話があったそうで、今回の建替えでは、すべての園児用小便器は手動での流水にすることになりました。
住宅のトイレも、自動洗浄、自動便座開閉の機能が普及してきました。最近の駅や商業施設等のトイレもキレイになり、小便器に限らず、腰掛便器や手洗いもセンサータイプの自動が多くなっています。私自身も、無意識に手洗い台の水栓に手を差出し、「あれ?水が出ない」「あっ、蛇口」となることがあります。同じような感覚の人だと思うのですが、流し忘れや、蛇口の締め忘れに遭遇することがあります。自動洗浄機能は、人間を楽にする目的だけではなく、衛生面から求められている面等もありますので、園それぞれの考え方で、商品を選定してもらっています。
同様に「和式便器」を必要とするかも、保育園に確認をしています。公共施設でも、この10年で激減している印象の和式便器。今回のS園は、現園にはないのですが、現状として小学校や公共施設で和式便器がメインのところもまだあるので、1つだけ設けようということになりました。
トイレも、それぞれの保育園の考え方が現れる空間です。園の方針聞きながら、決めていきます。
そのなかで、あえて今回アナログになることがあります。「男子小便器」の流水方法です。現園では、ほとんどの小便器が自動洗浄装置が付いています。が、卒園した園児が通う小学校の先生から「自動洗浄装置に慣れている子どもは、(自動洗浄装置の付いていない小学校の小便器で)水を流すことを忘れることがある」というお話があったそうで、今回の建替えでは、すべての園児用小便器は手動での流水にすることになりました。
住宅のトイレも、自動洗浄、自動便座開閉の機能が普及してきました。最近の駅や商業施設等のトイレもキレイになり、小便器に限らず、腰掛便器や手洗いもセンサータイプの自動が多くなっています。私自身も、無意識に手洗い台の水栓に手を差出し、「あれ?水が出ない」「あっ、蛇口」となることがあります。同じような感覚の人だと思うのですが、流し忘れや、蛇口の締め忘れに遭遇することがあります。自動洗浄機能は、人間を楽にする目的だけではなく、衛生面から求められている面等もありますので、園それぞれの考え方で、商品を選定してもらっています。
同様に「和式便器」を必要とするかも、保育園に確認をしています。公共施設でも、この10年で激減している印象の和式便器。今回のS園は、現園にはないのですが、現状として小学校や公共施設で和式便器がメインのところもまだあるので、1つだけ設けようということになりました。
トイレも、それぞれの保育園の考え方が現れる空間です。園の方針聞きながら、決めていきます。
-
S邸住宅のリフォーム
Category Project Report
2月下旬から約2ヵ月のリフォーム工事を終え、お引き渡しをしたS邸。
昨年7月に古家付の土地の購入を迷われているとご相談をいただいたのが始まりで、それから10ヵ月。このようになりました。
越境していた下屋の庇などを減築、外壁、外構のお色直し等をし、外観の印象も変わりました。屋根の形がスッキリして、前の姿をもう思い出せません。
内部は、床の間のあった和室1室だけ、ほとんど手を加えずそのまま残し、建物中央にLDKの大きな空間を確保しました。LDKのポイントは、S様がタイルメーカーのショールームまで足を運び選ばれたモザイクタイルを貼った対面キッチン、ヨシ天井と漆喰系の白い塗り壁。製作した格子の建具は、ワーロン障子を貼り仕上げました。
計画中も工事に入ってからも、お客様からいろいろな提案、情報をいただき、S様家族、施工会社、設計者みんなで、このリフォームを無事に終えることができました。
昨年7月に古家付の土地の購入を迷われているとご相談をいただいたのが始まりで、それから10ヵ月。このようになりました。
越境していた下屋の庇などを減築、外壁、外構のお色直し等をし、外観の印象も変わりました。屋根の形がスッキリして、前の姿をもう思い出せません。
内部は、床の間のあった和室1室だけ、ほとんど手を加えずそのまま残し、建物中央にLDKの大きな空間を確保しました。LDKのポイントは、S様がタイルメーカーのショールームまで足を運び選ばれたモザイクタイルを貼った対面キッチン、ヨシ天井と漆喰系の白い塗り壁。製作した格子の建具は、ワーロン障子を貼り仕上げました。
計画中も工事に入ってからも、お客様からいろいろな提案、情報をいただき、S様家族、施工会社、設計者みんなで、このリフォームを無事に終えることができました。